150年前を想い、コーヒーを味わい、未来を考える

科学と芸術の丘2019の会場である戸定邸は、明治時代に徳川幕府最後の将軍徳川慶喜の弟・徳川昭武が建て、晩年を過ごした別邸です。

徳川昭武は1967年、将軍名大(代理)としてパリ万国博に派遣されました。次期将軍として処遇され、各国の皇帝達と華麗なる宮廷外交を行います。この派遣には、フランスから近代化の資金を調達する目的もあったといわれています。
1898年(明治31年)徳川慶喜によって撮影された戸定邸
パリ万国博へと派遣されていた当時、昭武が自ら筆をとった日記が「徳川昭武幕末滞欧日記」(松戸市戸定歴史館)という形で残っています。

そのなかで昭武は、随行していた渋沢栄一らとともに、パリへの船中やシェルブールの海岸でコーヒーを愛飲していたことを記しています。
徳川昭武・旧徳川昭武御用達章
パリ万国博後も、幕府代表としてスイス、オランダ、ベルギーなど欧州各国で各国の王に謁見し、ヨーロッパでさまざまなことを学んだといいます。

しかしヨーロッパ滞在中、兄の慶喜が大政奉還を行います。帰国を余儀なくされた昭武は、最後の水戸藩主に就任しました。
幕末の激動のなかでコーヒーに親しんでいた徳川昭武。彼が晩年を過ごした戸定邸で開催される「科学と芸術の丘2019」の「丘のマルシェ」では、今、松戸でコーヒーを淹れている方々の出店も予定しています。 150年前を想い、未来を考える作品に触れる。遠いように見えて、ひとつの線でつながっている時間軸を感じながらコーヒーを飲むのも、この国際フェスティバルならではの過ごし方だと思います。
丘のマルシェでは、以下のお店で実際に徳川家に所縁のある珈琲をお取り扱いしています。
 ・11/16(土):and coffee
 ・11/17(日):ym.
※丘のマルシェ出店者はこちらからご覧いただけます。